Today's poem

Interview with poet Jennifer Wong

Interview with Jennifer Wong by Hideko Sueoka (lincolnreview.org)

Poems by Jennifer Wong (lincolnreview.org)


2013年、詩人ジェニファー・ウォンとは、ロンドンで初めて会った。あの時、あの朗読会場に、アジア人は彼女と私ぐらいだったと記憶している。それから、7年余り。彼女の詩の創作への情熱は、昨年、一冊の詩集となって結実した。彼女の真摯な姿勢と寛容な性格に惹かれ、「いつかオフィシャルに『なぜ?』という問いを色々な点について投げかけてみたい」と思っていたことが実現し、とてもうれしい。

日本語と英語、それはコインの表と裏である。どちらが表で裏かは、時と場合による。モノリンガルからマルチリンガルの時代に移った今、あらためて、母語である日本語とどう向き合うか、英詩を書きながら考えさせられる。

母語が日本語である読者を無意識のうちに想定して日本語の文章を作る、この以前の前提が完全に壊れた。それでは、どちらを向いて日本語で書いていくか?- こんな視座が生まれようとは、考えもしなかった。

また、「言葉とは何か?」という原点に回帰して考える機会が増えたことにも驚いている。